矛盾を抱えるBIツール、その導入で失敗しないためにはユーザー部門、情シス部門、経営層も悩んでいる

数多く登場しているBIツールが、思ったほど導入が進んでいない理由とは何か。従来のBIツールに起こりがちな矛盾が根底にある。BI導入で失敗しないための方法を探る。

2015年11月09日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 売り上げデータや予実管理、収益管理といった経営に関するデータを「Microsoft Excel」で集計し、リポートにまとめる。そういったデータ分析作業に限界を感じ、ExcelからBI(ビジネスインテリジェンス)ツールへの移行を検討する企業は多い。

 しかし、例えばトライアル版を使ってみて「もっといろいろな角度からデータ分析をしたいのに、分析軸を変更するには情シス(情報システム部門)に依頼するしかない」とユーザー部門が嘆くこともある。一方の情シスは「そう何度も依頼されても。これじゃExcelの時と変わらない。現場でもBIの操作を覚えてほしい」といった不満が露呈することもある。結局、BIツールの本格導入に二の足を踏んでしまうケースも実は少なくない。

 世の中に数多く登場しているBIツールが、思ったほど導入が進んでいない理由とは何か。それは、従来のBIツールに起こりがちな矛盾が根底にあるようだ。BI導入で失敗しないための方法を探る。


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