企業で利用するモバイルアプリ開発を成功させる秘訣IBM MobileFirst Festa 2015:最新のユーザー調査で明らかになった常識を覆す知見とは

IBMの調査によれば、モバイルアプリ開発プロジェクトの実に3分の2がスケジュール、コスト、要件の点で失敗に終わっているという。成功したプロジェクトは他となにが違ったのか?

2015年12月02日 10時00分 公開
[鈴木啓一TechTarget]

言語? OS? ハイブリッド? 企業利用のモバイルアプリ開発は何に着目すべきか

 モバイルを活用したワークスタイル変革は、多くの企業が期待を寄せている分野だ。さらに、将来的にはスピーディーなビッグデータ分析やIoTなどの技術も融合させ、モバイルを起点に業務の大幅な改善や新たなサービスの提供などを視野に入れている企業も多いことと思う。実際にこうした改善などに成功している事例なども見聞きするようにもなってきた。

 一方で、企業向けアプリの開発となると、単発での開発プロジェクトとは異なり、複数のOSやデバイスのアップデート、バックエンドシステムとのシームレスな連携、十分なセキュリティ、運用負荷、そして、なにより変化の激しいビジネス側の要求に迅速かつ柔軟に対応できるアプローチや体制でなければ、プロジェクトの成功は難しい。

 この問題について興味深い調査がある。IBMの調査によると、実に3分の2のプロジェクトがスケジュール、コスト、要件の実現のいずれかが計画通りに達成できなかった。一方、わずか3分の1だった成功プロジェクトには共通する「成功のカギ」があったという。しかも、それは「プログラム言語の選択」「OSの選択」「ネイティブアプリとWebアプリ、そのハイブリッドの選択」「開発チームの規模」といった、これまでモバイルアプリ開発で重要とされてきた条件ではないというのだ。

 では、プロジェクトを成功させる条件とは何なのだろうか。


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