「攻めのIT」の実現に向けたTCO削減、期待した効果を実感できるクラウド移行方法とは基幹システムのクラウドに求められる柔軟性と安全性

TCO削減を目的にシステムをプライベートクラウドやパブリッククラウドに移行したが思ったほど効果が上がらない……、そんな課題を抱えるIT部門は少なくない。クラウドの課題を整理しつつ最適な解決方法を探る。

2015年12月09日 10時00分 公開
[ITmedia]

せっかくクラウドに移行したのに、期待したほど効果が出ない?

 システムのTCO(総所有コスト)削減はIT部門にとって永遠の課題だ。これを実現する手段として、オンプレミスからプライベートクラウドやパブリッククラウドへの移行が確実に広がっている。かつてのように心理的な障壁からクラウド採用を見送るケースも減っており、情報系システムだけでなく、基幹システムをクラウドに移行する事例も登場してきた。

 しかしここにきて、いざシステムをクラウドに移行してみたものの、「予想していたほどTCOを削減できない」「可用性や性能の面で要件を充足できない」といった課題に直面するケースもあるようだ。一体何が問題なのだろうか。

 クラウドを利用する場合、当然サービス仕様にのっとった形でシステムを構成する必要がある。自社の業務やプロセスに合わせて作り込まれた業務アプリケーションをクラウドに移行するとなると、クラウドのサービス仕様に準ずるためのアプリケーションの改修とそれに続くテストに多くのコストと時間を費やすことになる。特に規模が大きく、構成が複雑な基幹システムではクラウド利用料以外の、見えない負担が大きく膨らむ。

 また、メンテナンスによる機器の頻繁な停止や、同一機器を利用する他のユーザーの重たい処理がシステムの性能に影響を与えるといった、一般的なパブリッククラウドの懸念が実際に顕在化している。基幹システムがこうした影響を受け、停止または性能劣化に陥れば業務に多大な悪影響を及ぼすことになる。

 こうした「アプリケーション改修費用」および「可用性や性能」に関する課題を踏まえると、基幹システムのクラウド化においては標準化すべきところは標準化しつつも、下記の2点が不可欠だといえる。

  • 既存アプリケーションの要件に柔軟に対応できる柔軟性
  • 基幹システムが求める可用性や性能を充足する安全性

 この2つの要件を兼ね備えたクラウドサービスについて詳しく見てみよう。


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