こんなはずではなかったバックアップ、超簡単で“なるほど”な運用術とは君は「しくじって」ばかりいる彼女を救えるか?

企業のバックアップは地味ながらも重要な業務だ。しかし、ビジネスデータが急増し続ける現状で処理時間と必要な容量の予測は困難だ。しかも、災害対策は必須。急速に変化するバックアップを確実にこなす方法とは。

2016年04月07日 10時00分 公開
[後藤宏TechTargetジャパン]

 ミス・テイクさんは、会社に入社して10年目のベテランスタッフ。これまで営業に企画、広報と歴任して優秀な実績を残してきた。そのテイクさんが、この春配属となったのがIT部門だ。大学で情報処理システム研究会に入っていたし、ITは得意だと自分では思っていた……が、担当になったバックアップシステムが問題だらけで着任早々ピンチに。そこで、IT系のコンサル会社で活躍している研究会の先輩に相談することになった。

こんなはずじゃなかった企業内バックアップ事情

ミス・テイク なんと私、会社のバックアップシステム担当になったのですよ!

先輩 “あの”ミス・テイクさんが、バックアップシステム担当……。あなたの会社、バックアップを諦めているの?

ミス・テイク ひどいです! 先輩! サークルで、先輩をいつも助けていたじゃないですか!!

先輩 君が壊したPCを直したり、メチャクチャにしたデータを復旧したりして助けてきたのはいつも私。

ミス・テイク む、む、昔話はもういいです! それよりも、今担当しているバックアップで相談したいんです! てか、助けてもらいたいのです!!

先輩 会社のバックアップシステムに何か問題があるの?

ミス・テイク 私が担当するまで、定期的にバックアップしていたのは一部のサーバだけで、それ以外は各部署が独自にバックアップをしていたんです。効率が悪い上、トラブル発生時の作業が煩雑で、復旧までに時間がかかってしまうんです。だから、一括してバックアップする方式を採用したんですが……。

人物紹介

ミス テイク:32歳、中堅企業アーク三武のIT部門バックアップシステム担当。学生時代には情報処理システム研究会に所属し、IT機器を巧みに使いこなしていると「自称」するが、実際はトラブルを巻き起こし研究会の先輩に泣きつくというのがお約束。

先輩:36歳、業界大手コンサルIT部門アナリスト。学生時代にテイクさんと同じ情報処理システム研究会に所属。テイクさんがやらかした案件を専属で“後始末”していくうちにわがままなクライアントの交渉術が身につきIT部門のコンサルティングで成功する。

この話で主役のミス・テイクさん。これまでの学歴職歴全て順調。自分ってけっこう優秀と思っている本人の表情はきりっと勇ましいが、実はけっこう抜けているドジっ子で、それはファッションの端々にも表れている(すでにファッションミステイクが3カ所も)


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