無駄なライセンスが丸見えに、「戦略的ソフトウェア資産管理」のススメソフトウェアライセンス管理からIT資産管理へ

ソフトウェア資産管理は単なる義務ではなく、企業の隠れた無駄を洗い出す有力な手段となり得る。今こそ戦略的なソフトウェア資産管理を目指すべきだ。

2016年06月30日 10時00分 公開
[廣瀬治郎TechTargetジャパン]

 自社が利用しているソフトウェアを全て把握できているだろうか。利用形態に適合したライセンスを、必要な分だけ保有して、適切に管理できているだろうか。

 ソフトウェアベンダーにとって、ライセンスは重要なビジネスの源泉だ。そのためライセンス契約に「ライセンス調査を受ける義務」に関する条項を設け、必要に応じて調査を実施することで、知的財産の保護や潜在的なビジネスロスの回収を図っている。ソフトウェア資産管理の必要性・重要性の啓発活動をしているのもそのためだ。

 ソフトウェアライセンスの管理は複雑で困難だと考えられがちであり、十分に着手しないまま気が付いたら不正な状態に陥っている、といったケースも少なからずある。だが管理がずさんなまま放置しておくと、ライセンス調査の手間はそれだけ大きくなる。結果、正当なIT投資額よりも多大なコストが掛かり、しかも社会的な信用や貴重な時間を失うことになる。

 逆に適切なソフトウェア資産管理を進めておくことで、調査の手間も機会も減り、資産のムダをなくし、IT投資の最適化を図ることができるとすればどうだろうか。ソフトウェア資産管理の現状に詳しい専門家に、ソフトウェアライセンス管理の必要性と、その具体的な効率化策を聞いた。


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