2016年5月26日、「IBM Watson Summit 2016」で「セキュリティは企業経営における最優先課題」をテーマにパネルディスカッションが開催され、企業がいかにサイバーセキュリティ施策に取り組むべきか議論された。
攻撃手法の巧妙化や組織化、グローバル化などと、サイバー攻撃は多様化して増加の一途をたどっている。しかし、多くの企業ではいまだに情報セキュリティを経営課題と認識していない。その理由はさまざまで、「うちの会社は狙われないだろう」という油断や、「できればセキュリティのことは考えたくない」という不理解からの忌避意識、などといったケースもある。情報セキュリティ対策の不備から、そもそも攻撃を受けていることに気付いていないケースも少なくない。
しかし、昨今のあらゆるビジネスはITなしには成り立たない。企業の競争力を高めるために、IoT(モノのインターネット)やクラウドサービスなど、ビジネスの構造自体を大きく変革するようなテクノロジーを採用するシーンもますます増えていくだろう。事業継続性の観点からも、情報セキュリティ対策を継続し、最新の脅威情報をキャッチアップすること、は経営戦略における重要課題と捉えるべきなのだ。
なぜサイバーセキュリティ施策が経営の最優先課題になるのか。それぞれの企業の中で問い直してほしい。
※本稿は、ITmedia エグゼクティブからの転載記事です。
提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部