「SAP HANA®」のクラウド構築ニーズが高まっている。グローバル戦略に目を向けているユーザー企業には、SIerはどのような観点でプラットフォームを提案すべきだろうか。
私たちが生活する社会は、デジタルデータやデジタルデバイスに大きな恩恵を受けるようになった。ビジネスにおいても、デジタル化された情報を基に新たな経済現象を生み出す「デジタルエコノミー」が、世界中で新風を巻き起こしている。配車サービス「Uber」や民泊サービス「Airbnb」などは、技術とアイデアで成功を収めたデジタルエコノミーの先駆者として知られる。
変化の激しいビジネス環境で多くの企業が淘汰(とうた)される中、日本企業が世界を相手に戦うには、ビジネス基盤をITありきの仕組みに置き換えていく「デジタルトランスフォーメーション」が不可欠だ。
つまり、従来のERP(統合業務)やCRM(顧客関係管理)などの基幹系システムのように「トラディショナル」なITを効率化して“守り”を固めつつ、IoT、ビッグデータ、アナリティクス、モバイルといった市場の変化を受け止める「クラウドネイティブ」なシステムを取り入れて“攻め”に転じることが重要だ。
攻めに転じるための施策の1つとして注目すべき製品がインメモリデータベース製品の「SAP HANA®」だ。ERPパッケージ「SAP ERP」のトランザクション処理と、リアルタイムのデータ分析を1つの基盤で実現する製品へと進化し、企業のデジタルトランスフォーメーションを強力に後押しするものとして期待できる。
自社ビジネスの強みを生かすためにユーザー企業はどのようにSAP HANA®を取り入れればよいだろうか。そしてシステムインテグレーター(SIer)が、ユーザー企業のために付加価値のある提案をするには、どのような観点でクラウドプラットフォームを選ぶべきだろうか。
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