企業を狙うランサムウェアが急増する中、その対策としてバックアップに注目が集まる。ランサムウェア対策を主眼に置いたバックアップでは、一般的なデータバックアップと異なる要件が幾つかあるが、なかでも重複排除技術が大きな鍵となってくる。
システムへ感染すると、データを暗号化して利用できなくし、解決のために多額の身代金を要求するランサムウェア。その脅威は日本においても2015年後半から急増し、2016年に入り、さらに増加傾向が続いている。企業を狙ったケースも急激に増えており、対策は急務だ。
このランサムウェアへの対策として、大きな効果を発揮するのがデータのバックアップだ。ただしランサムウェアは、ネットワーク経由で感染が拡大するため、オンラインにあるバックアップデータでは同時に被害を受ける可能性が高く、テープや仮想テープライブラリなどによりオフラインでのデータ保管が求められる。
また長期潜伏型のランサムウェアに対しては、比較的高い頻度でフルバックアップを行い、かつそれを長期間にわたって保管する必要がある。こうしたバックアップデータを効率的に保管するために重要となるのが重複排除技術だ。本コンテンツではランサムウェア対策バックアップの観点から、仮想テープライブラリの高度な重複排除技術について解説する。
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