多拠点展開している企業のIT部門にとって、リモートサイトから利用することでITインフラのパフォーマンスが劣化することは避けたい。ではどうやって本社と拠点で変わらないパフォーマンスの管理を難しくせずに実現するのか?
多拠点展開している企業では、リモートオフィスにオンサイトのITスタッフが常駐していないのが一般的だ。しかし、国内外に分散した拠点にとっても、ITインフラとデータは業務の遂行に不可欠である。そのため、これらのオフィスのサポート業務の責任は、依然として本社のITスタッフの肩に重くのしかかる。
組織によっては、サーバの無秩序な急増を抑制し、業務を集中化するための手段としてクラウドの導入を検討することもあるが、それが実現可能でない場合が少なくない。なぜなら、オフィスがインターネットサービスの限られた遠隔地にあるか、または、利用可能なWAN帯域幅と冗長性が最小限に抑えられているため、レイテンシや可用性といった問題が制限要因となりかねないからだ。
一方で、Enterprise Strategy Group(ESG)がまとめた2015年の調査レポートによると、「リモートオフィスのITインフラに対する支出を増加させることを計画している」組織の割合は、72%に上っている。ではどうやって本社と拠点で変わらないパフォーマンスの管理を難しくせずに実現するのか? 本コンテンツでは、その有力な解を紹介する。
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