DevOpsでビジネスにスピードと信頼性を、運用自動化のベストプラクティスは手作業による運用管理からの解放

ビジネスのスピードを上げるには、開発と運用が連携してシステム開発を進める「DevOps」の実践が大きな鍵となる。その実現には運用自動化ツールが欠かせない。

2017年02月22日 10時00分 公開
[ITmedia]

 ITインフラの運用管理に課題を抱える企業は少なくない。大きな課題となっているのが運用コストの増大だ。日経BPシステム運用ナレッジと日経BPコンサルティングの調査による、2012年度のIT関連コストの内訳では「運用管理」の比率が約45%、「保守開発」を含めた運用コストは約76%に達している。「製品開発」への新規投資コストは約24%だった。さらに、運用関連経費に関する内訳を見ると、リース料やライセンス料とともに人件費が大きな割合を占めていることが知られている。

 実際にITインフラの運用管理の現場では、システム管理者が手順書を見ながら手作業でサーバやOS、ネットワークの設定をしているケースがほとんどだ。手作業による運用管理の場合、設定台数や設定対象の種類に応じて多大な人的リソースが必要となり、その設定状態を手動で維持し続けていかなければならない。このことが運用コストの増大につながっている。

 手作業での運用管理は、コストの問題だけでなく、オペレーションミスが発生するリスクもあり、システムトラブルによるビジネスへの影響も懸念される。変化の激しい市場環境の中では、ビジネスのスピードは命ともいえる。少しの遅れが、競合他社との差を大きく広げてしまうことにもなりかねない。

 こうした課題を解決し、運用管理のコスト削減や作業効率化を実現するための解決策として注目を集めているのが、開発と運用が連携してシステム開発を進める「DevOps」と運用自動化ツールだ。本稿では、2017年1月に東京・渋谷で開催されたセミナー「クラウド時代における運用管理最適化ソリューション」の内容を基に、運用自動化ツールがビジネスに貢献する要素について説明する。


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