Salesforceを導入しても、標準機能のみでは現場に定着しづらい。例えば、日本特有の伝統的な商習慣である帳票は、文化の異なる米国発のSalesforceでは十分にサポートできない機能だ。
セールスフォース・ドットコムが提供する「Salesforce」は、国内でも人気の高いクラウド型CRM/SFA(顧客管理/営業支援)である。日本企業でのクラウドサービス浸透に伴って急速にシェアを伸ばし、さまざまな規模・業種の企業が業務効率化や競争力強化のために導入し、効果を上げてきた。
一方で、Salesforceを導入したにもかかわらず、十分に有効活用できていない企業も存在する。彼らの多くは、「現場に定着しない」という悩みを抱えている。その代表的な理由は、日本とSalesforceが生まれた米国との商習慣の違いにある。典型的な例が帳票である。日本の商習慣には欠かせない帳票だが、日本のように多種多様な帳票が必要とされない米国から生まれたSalesforceは、標準機能のみでは日本の企業が必要とする帳票出力要件を完璧に満たしているとはいえない。また、「社員が情報を入力してくれない」というのもSalesforceが上手く現場に定着せず有効活用できていない企業に共通する悩みだ。
本稿では、既存のSalesforceユーザーや導入を検討している企業向けに、日本の商習慣に沿ってSalesforceをより使いやすくするための方法を紹介する。この“ひと手間”があるとないとでは、Salesforceの定着に大きな差がでるはずだ。
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