基幹部分にもフラッシュストレージの導入が進むITシステムにおいて、「転送速度の速さ」だけで導入製品を評価して選択するのは危うい。業務に耐え得るフラッシュストレージを選ぶために真に重要な検討項目を考える。
かつて「高性能なれど高価格」という評価だったフラッシュストレージも、今や1GBあたり1.5ドルで入手できるまでになった。基幹システムでの大容量フラッシュの採用は既に現実的な選択肢となっており、重複排除技術との組み合わせで、従来のハイエンドストレージよりも設置面積を80%以上削減できたケースも報告されている。
しかし、フラッシュストレージの評価基準は多岐にわたるため、インタフェース規格と容量だけで判断してしまうと、導入してから「期待していたのと違う」と失望しかねない。その性能を決定づける要素として、近年では、コントローラーの負荷を減らし帯域幅を節約するデータ圧縮技術、障害が発生したときに短時間で復旧できる機能など、速度以外の項目も注目されている。
以上のように、“奥の深い”フラッシュストレージの導入検討において、評価すべきポイントを「ベンダーへの重要な質問項目」としてリストアップした。この資料を参考にして、ただ速いだけではなく、基幹業務でも信頼でき、そして、長期間使い続けてもパフォーマンスを維持できる製品を選択してもらいたい。
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