AWSがクラウド市場のリーダーであることに疑問の余地はない。しかし、部分的にではあるが競合の評価がAWSのそれを上回り始めた。Google Cloud PlatformやMicrosoft Azureが逆転する日がくるかもしれない。
「ユーザーに提供する金銭的価値の点で、GoogleはAmazon Web Services(AWS)よりも優れている」「Microsoftは侮れない挑戦者」
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 5月24日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
調査会社451 Researchは、このほど発表した最新版のレポート「Voice of the enterprise」で、こんな分析結果を示唆している。このレポートには、世界各地の企業でクラウドに関する意思決定権限を持つ700人以上の人々の回答に、企業でIT関連の購買権限を持つ5万人で構成されるパネルからのフィードバックを加味した結果が記載されている。
回答者は、IaaS市場の覇権を争っている各社が発表した施策と実績をランク付けするように依頼されていた。
回答者全員のフィードバックを総合すると、AWSはサービスの幅広さ、ブランドの評判、技術的な専門知識、イノベーションなどさまざまな面で、依然としてパブリッククラウド分野の競合他社を寄せ付けない強さを見せている。
ただし2017年のレポートでは、この1年の間に競合他社がAWSを追い越した分野も幾つかあると指摘している。例えば「Google Cloud Platform」(GCP)は、金銭的な費用対効果の面で最高のパフォーマンスを実現したIaaSサプライヤーとして、今回評価が急上昇している。また、IBMとMicrosoftも、ユーザーのビジネスニーズを「理解する」能力が安定して、AWSよりも高い評価を得ている。
調査対象者の55.8%がAWSを利用していると回答し、39%がAWSを「最重要」IaaSプロバイダーであると評価した。この項目ではMicrosoftが35%と小差で続いている。
2016年版の同レポートでは、Microsoftを「最重要」IaaSプロバイダーであると評価した回答者はわずか20.2%にとどまっていた。451 Researchは2017年のレポートで、Microsoftをパブリッククラウド分野の「侮れない挑戦者」と表現している。
451 Research調査部門のバイスプレジデントで、同社「Voice of the enterprise: cloud transformation」サービスの主席アナリストを兼務しているメラニー・ポージー氏は、2018年の評価に大きく影響する可能性がある動きを以下のように分析する。
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 5月10日号 システム導入を阻む反対派への対処法
Computer Weekly日本語版 4月19日号 RAID vs. イレージャーコーディング
Computer Weekly日本語版 4月5日号 ファイアウォール 管理の悩み
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。