「仮想化の自動販売機」としてのハイパーコンバージドシステムビジネスの成功の基盤

複雑なIT運用を簡素化して豊富なデータ管理サービスを提供するハイパーコンバージドシステムは、企業のデジタル改革を支え、ビジネスの成功を支える確かな基盤となる。

2017年08月23日 10時00分 公開
[ITmedia]

 今、アプリケーションの急増とクラウドの成長がデジタル改革を加速させている。米IDCが発表した「全世界のクラウドITインフラストラクチャ支出予測」によると、パブリッククラウドサービスに対する支出の増加ペースは19.4%に達し、2017年にはアプリケーションに対する需要がIT部門の提供能力の5倍にも及んでいるという。

 こうした企業のデジタル改革を支えるプラットフォームとして、ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)では2015年3月にハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品の提供を開始した。そして2017年1月には、ソフトウェアデファインド型ハイパーコンバージドインフラストラクチャ市場をリードするSimpliVity(シンプリビティ)を買収している。

 「SimpliVityは2009年に設立された若い企業ですが、既にシステム出荷数は6000台を超え、全世界に約1300社の顧客を持っています。ガートナーのGartner Peer Insights(統合システム)では5点満点中4.9点を獲得するなど第三者機関から高い評価を受けています」と、HPEのSoftware Defined & Cloud Group アジアパシフィック部門 プロダクトマネージャーのリン・ウォン氏は説明する。

 そのSimpliVity製品を組み込んだ新しいハイパーコンバージドシステム「HPE SimpliVity 380」がいよいよ登場。HPEが “仮想化の自動販売機”と表現する手軽で利便性の高い同製品には、果たしてどのような特徴があるのだろうか。

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