ハイパーコンバージドインフラ(HCI)が注目を集めるが、いざ導入する際には、何をどんな基準で選ぶべきか。まずは弱点を知り、その克服方法と選択肢を理解しておこう。
シンプルに導入、運用でき、スケーラビリティを備えたハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)が登場して久しい。広くHCIのメリットが知られるようになり、さまざまな製品が市場に出回るようになった。選択肢が増えることは歓迎すべきだが、HCIのメリットが強調される一方で、これから導入する企業にとっては、特性や比較のポイント、HCIで想定すべき「弱点」がどこにあるのかが見えにくい状況がある。
一般にHCIは、ITインフラのリソース運用をソフトウェア定義にしたことで、俊敏なインフラを構築できる点が魅力だが、HCIの弱点は、まさにこの特徴的な実装に起因する。先行導入企業からは、「思ったほどの効果が出ない」といった声が上がる中、HCIの弱点に着目し、それに対処する技術を実装した製品が登場している。
本稿では、現在注目を集めるHCIについて、見えてきた弱点を整理し、その解決策を探っていく。
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