ネットワーク仮想化、そして「SD-WAN」 注目技術はどこまで使える?注目の「ネットワーク仮想化」「SD-WAN」とは

迅速な新サービスの立ち上げなどで求められるネットワークの柔軟性や運用管理性を確保するため、ネットワーク仮想化が注目されている。ポイントになる技術とは?

2017年11月02日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業ITを考える上で、サーバ仮想化はもはや当たり前の技術となり、近年ではストレージの仮想化もかなりポピュラーなテクノロジーと見なされるようになった。一方で、依然として物理デバイスの縛りからなかなか抜け出せずにいるのが、ネットワークの分野だ。

 サーバとストレージの仮想化が普及したことで、ユーザーはシステムを立ち上げる際、従来と比べはるかに迅速かつ柔軟にサーバ、ストレージ環境を入手できるようになった。しかし、たとえ短期間のうちにサーバやストレージを構築できても、その後のネットワーク環境の構築や設定に数週間、場合によっては1カ月以上を要することも決して珍しくない。

 ビジネスのスピード感が日に日に増し、それに応じてITにもかつてないほどのスピード感や柔軟性が求められる今日、ネットワークがボトルネックとなりタイムリーにITを活用できなければ、競合に遅れてしまうことにもなりかねない。しかし、そのネットワークにも仮想化の波が訪れている。加えて、ネットワーク仮想化技術をWANに適用することで拠点ネットワークの迅速な立ち上げを可能にする技術である「SD-WAN」もにわかに注目を集めている。これら最新のネットワーク技術は今、本当のところどこまで使えるものなのだろうか?


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