コンテナ技術を導入するために、知っておくべきKubernetesの基礎と利点を解説するインフラを意識しないクラウドプラットフォームのススメ

この1年ほどで広く注目され、利用が進みつつあるコンテナ技術。一般的な企業ITの中でコンテナはどこまで使えるのか、利点は何かを整理、着手の手順を紹介する。

2018年03月12日 10時00分 公開
[ITmedia]

 この1年ほどで、先進的なIT企業や技術開発に注力するITベンダーの多くがコンテナ技術に力を入れ始めている。特に、「Docker」を中心としたコンテナ技術が開発の現場に定着し始めたことから、コンテナを効率よく運用管理する手法への関心が高まってきた。現在は、その代表的なツールである「Kubernetes」が存在感を一気に高めている状況だ。

 Kubernetesは、Googleの技術者らが自社のアプリケーション運用を効率化する目的で開発したツールを源流に持つオープンソースソフトウェアだ。現在はクラウドネイティブなコンピューティング環境を推進する団体CNCF(Cloud Native Computing Foundation)が開発を主導している。

 2017年は主要クラウドベンダーがこぞってKubernetesへの対応を表明した年だった。口火を切ったのはIBMだ。2017年3月に「IBM Cloud(当時はBluemix)」でのサービス提供を開始すると発表。その半年後にはオンプレミスでKubernetes環境を構築できるソフトウェアの提供を開始した。

 半年ほど遅れてMicrosoftやAmazon Web Servicesなども対応を表明、「あらゆるアプリケーションのコンテナ化は必須、その管理はKubernetesがデファクトスタンダード」――そんな状況が生まれつつある。いったいなぜKubernetesはここまで注目されているのか。その原因を探ると、デジタル化を目指す企業の「現場」に巻き起こる変革の波が見えてきた。


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