狙われるバックアップファイル、「復旧」まで想定した対策はできているか「サイバーリカバリー」という新潮流

ビジネスの停滞を防ぐためにはバックアップとセキュリティ対策の統合的な運用が必要になってくる。本稿では「サイバーリカバリー」という新たな考え方を紹介する。

2018年05月09日 10時00分 公開
[ITmedia]

 デジタル革新へと世の中がシフトを見せる昨今、「バックアップ」と「セキュリティ」は、ITとデジタルデータによって支えられるビジネスを、万が一のときに保護するために必要な施策である。どの企業でも、何らかのバックアップシステムを設け、セキュリティ対策を実施していることだろう。

 しかし、昨今のセキュリティ情勢の変化を踏まえ、一般的なバックアップは本当にビジネス自体を想定する早さでリカバリーできるのか、セキュリティ対策は、実際に侵害されたときのことまで考えてあるのかを考えざるを得なくなった。そもそも、バックアップとセキュリティを分離して考えてよいのかという疑問も残る。ビジネスの停滞を防ぐという意味では、両者の目的は同じはずだからだ。

 そこで昨今、サイバー脅威の進化に対抗するため、バックアップとセキュリティを統合的に検討する「サイバーリカバリー」という新しい考え方が生まれている。

 サイバーリカバリーとは何か。なぜこの考え方が必要で、具体的にどのような効果が得られるのか。以下のページで詳しく解説する。

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