小売業界を取り巻く環境は大きく変化している。「取りあえずデジタル化を」という企業も少なくないが、無計画なデジタル変革はかえって収益を圧迫することになる。
小売業を取り巻く競争環境は厳しい。ドラッグストアやディスカウントストアなどが扱う商材を増やし、インターネットの仮想店舗群であるEC(電子商取引)モールにも押されている。端的にいえば、ライバルが増えた。
黙っていては先がないのは自明だ。生き残りたい経営者は既に、現状を変えるための打ち手を模索している。
業務を効率化し、ライバルより質の高いサービスを提供するための1つの鍵になるのはテクノロジーの導入だ。ECサイトを開設し、店舗と一体となったオムニチャネルを実現する。人工知能(AI)を使って、消費者のニーズに合ったタイミングで、最適なレコメンドができる仕組みを導入する。このような取り組みは、既に先進企業が着手し、一定の成果を挙げている。仮想現実(VR)で自社製品をアピールするなど、より高度な技術を使うことも現実的な選択肢となりつつある。
だが、打ち手の選択肢が多くなれば、そのことによる弊害も出てくる。数ある手段の中で、どれが自社のビジネスに最も適したものなのか判断が難しいことだ。では、経営者は何を基準に効果的な打ち手を選択、実施すればよいのだろうか。
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