アクセスポイントが増えるほど、障害が起きたときに何が原因なのかが見えづらくなり、管理担当者も頭を抱える。この見えない問題をどう解決するか。
今や、至るところでインターネットへの接続需要が存在する。この需要に応えるために、オフィスのフリーアドレス化を目指す企業はもちろん、商業施設やカフェなどの飲食店、教育機関や医療機関、公共施設などが、無線LAN設備を導入している。しかし、導入したものの、その後の課題として挙がるのが、「ネットワークの運用管理をどうするか」という問題だ。
無線LANでは、「つながらない」「時々、接続が切れる」「不安定になる」という事象が頻発し、数台〜数十台のアクセスポイント設置ですら運用に手を焼くこともある。これが、多数の従業員を抱え、全国に支社を構える企業やチェーン展開する飲食店、広い敷地面積を持つ大型ショピングモールや大学など、設置アクセスポイントが数百台規模に広がると、どうだろう。これらを一元的に管理するとなれば、管理対象が広く、何かしらの接続問題が発生した場合には、対応に時間を要することになるため、非常に骨が折れる作業が必要となる。
本稿では、この大規模無線LANの運用に頭を抱えている企業のために、大規模環境での運用上の注意点と対応策について解説する。
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