働き方改革実現に向け、セキュリティへの不安をどうやって解消するかキーワードは“制約からの解放”

働き方改革は残業削減や在宅勤務の実現だけでは達成できない。真の働き方改革は非効率な働き方そのものを改善することで実現できる。ではまずどこから手を付ければいいのだろうか。

2018年11月22日 10時00分 公開
[吉村哲樹TechTargetジャパン]

 業種や業態、事業規模を問わず、あらゆる企業が取り組みを求められている「働き方改革」。既に多くの企業において残業時間の短縮や在宅勤務の導入など、具体的な取り組みが進められている。まだ着手して間もないこともあり、具体的な成果が上がるのはもう少し先のことになりそうだ。

 現在進められている働き方改革には、気になる点がある。企業自身が積極的に推進しているというよりは「政府が指導しているから」「会社の上層部から言われたから」と、どちらかといえば受動的な体制で進めている印象があることだ。「取りあえず制度やシステムを導入しておけばいいだろう」というモチベーションで導入された仕組みで、果たして真の意味で働き方改革が実現できるのだろうか。

 そもそも「真の働き方改革」とは一体どんなものなのだろうか。残業削減や在宅勤務の実現は、もちろん重要だが、現在の硬直化して効率の悪い働き方を根本的に改め、従業員の生活の質とともに企業の生産性向上も実現すべきだろう。本稿では、そんな真の働き方改革を実現するための仕組みを紹介する。

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