優秀な人材の流出をいかに食い止めるかは、人事や経営者にとって大きなテーマだ。「1on1ミーティング」は、離職防止に有効だといわれ近年注目を集めている。その意義や成功の秘策について、世古詞一氏に詳しく話を聞いた。
優秀な従業員が突然辞めてしまう――企業にとって従業員の離職防止は大きな課題となっている。転職市場が活況な時勢では、優秀な人材ほど他社に引き抜かれる可能性も高まる。近年では、働き方改革の一環で残業時間の上限規制を実施したものの「業務量が変わらないのに残業ができない」など結果的に負担が増えているケースも少なくない。このような状況で従業員に対して何のフォローもしていないとしたら、従業員が離職を考えるのも無理はないといえよう。終身雇用の時代が過去のものとなった現在、企業は従業員との関わり方を考え直す時期に来ているのだろう。
自社にとって必要な人材の雇用をいかに維持するかは大きな命題だ。さらに「多様な働き方」を実現するためには、個々の従業員が働くことの価値を何に位置付けているかを分析する必要がある。この解決策として期待を集めている手法が「1on1ミーティング」だ。本稿では「シリコンバレー式 最強の育て方」の著者であり、1on1マネジメントのプロフェッショナルである世古詞一氏にお話を伺った。上司と部下が1対1でミーティングする時間を有意義なものにするためのコツや、効果を高めるツールについて紹介しよう。
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