レガシー資産がネックになるクラウド移行、理想に近づくための第一歩とは置き換え作業のクラウド移行がだめなわけ

情報システムの転換期にAWS移行を考える企業は多い。効果を最大化するためにはレガシーアプリケーションのリビルドまで見据えた検討が欠かせないが、課題は山積みだ。理想に近づくために企業ができる“第一歩”を紹介する。

2019年01月18日 10時00分 公開
[ITmedia]

 2025年までにレガシーシステムをモダンなシステムにリプレースしなければ企業は崖から落ちる(破局を迎える)――2018年9月、経済産業省が「DXレポート〜ITシステム『2025年の崖』の克服とDXの本格的な展開〜」という報告書の中で語った内容だ。

 デジタルトランスフォーメーションというキーワードが注目され、多くの企業が新しいビジネスやサービスを創出するためのデジタル基盤にシフトしようと尽力する。

 パブリッククラウドへの移行は有力な選択肢だ。しかし既存の資産をクラウドに適用するのは簡単ではない。「既存の商用データベースのライセンス費用が高騰したのでクラウドに移行したいがダウンタイムが心配」「クライアント/サーバシステムを構成するハードウェアやOSはサポート切れを迎えているためリビルドを検討したいが、操作性が変わるのではないかと不安で移行をためらう」といった課題が山積する。

 安全にモダナイゼーションを実現し、移行後にクラウドの効果を最大化するためには何が必要なのか。クラウドの代表的な基盤であるアマゾン ウェブ サービスをターゲットに具体的な方法を紹介する。

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