VMware環境のクラウド移行、「リスク回避」と「メリット最大化」の考え方SoRのクラウド化は慎重かつ欲張りに

「クラウドファースト」の動きが加速する中、情報系基幹システムが稼働するVMware環境のクラウド移行を実現するクラウドサービスが発表されている。そこで、一般の企業ユーザーがSoRのクラウド化を進める際の落とし穴に着目する。

2019年03月26日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 企業のオンプレミス環境では仮想化製品「VMware vSphere」が広く利用されている。物理サーバのコスト最適化や可搬性向上といった利点が評価され、小規模な環境から基幹システムを支える大規模インフラまで、その応用先は幅広い。

 仮想化技術の進化に合わせて、新たなインフラの形として普及してきたのがパブリッククラウドだ。その利点は必要に応じて拡縮が迅速にできる柔軟性と拡張性にあり、ビジネスのさらなるデジタル化の推進力としても活用できる。IT担当者の負担となってきたインフラ運用の手間を省けるメリットも大きい。

 クラウド移行の流れが強まっているとはいえ、絶対にシステムを停止してはいけない基幹系のSoR(記録のためのシステム)のクラウド移行となれば、慎重になるのは当然。従来の仮想環境の運用を続けるのも賢い選択になり得る。現実的な解となるのは、オンプレミスとクラウド両者の利点を取り入れたハイブリッドなインフラ運用だ。特にVMware環境を運用する企業にとって効果的な、その具体策を見ていこう。


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