迅速なサービス増強に対応できるシステム基盤を求めたケーブルテレビ徳島では、情報システムを効率化し、放送用システムとの連携を強化することとなった。目的の異なる4つのネットワークを支える仮想化基盤と、サーバ活用術を紹介する。
徳島県の約半数の世帯が利用する「テレビトクシマ」を運営するケーブルテレビ徳島。同社の技術部は、放送用システム部門と情報システム部門に分かれており、技術基盤は全く異なる。だが台頭するインターネット配信サービスに対抗するには、VOD(Video On Demand)など新規サービスを迅速に展開することが必須なため、情報システム基盤を効率化し、放送用システムとの連携を強化することが求められていた。
そこで同社が情報システムに採用したのが、KVM(Kernel-based Virtual Machine)とHyper-Vをベースにした2つの仮想化基盤だ。同社では、社外用/社内用/監視用/加入者業務用という4つのネットワークを運用しているが、情報漏えいを避けるためにそれぞれを仮想化技術で分離しつつ、要所でインフラを共有している。
またオープンソースを活用してコスト抑制を図る一方で、全サーバをRAID構成としてUPSを装備するなど、ケーブルテレビ局に必要な可用性を確保している点も特徴的だ。本コンテンツでは、こうした同社の柔軟なサービス提供を支える仮想化基盤とサーバ活用術について詳しく紹介する。
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