テックカンパニーであるLINEのエンジニアは、なぜDB運用に有償サポートを求めたか。そこには技術が成長の源泉となる企業ならではの2つの重要な理由があった。背景を取材した。
コミュニケーションアプリ「LINE」を中心に、コンテンツ、エンターテインメントなどモバイルに特化した各種サービスに加え、FinTech事業、AI事業なども展開するLINE。同社の事業を支えるのはサービスを開発するITエンジニアたちだ。多くの高い技術力を持つ人材が集まる。
Webスケールやそれ以上のオンラインサービスを考えたとき、そのバックエンドを支えるのはオープンソースソフトウェア(OSS)が主流だ。OSSは技術コミュニティーが中心になって開発を進める。活気のある開発コミュニティーであれば、一企業が投入できるリソースをはるかに上回る数の技術者が開発に参加する。常に世界中の技術者が「自分のために」改善案を作り、それを広く共有、常に新しい実装をテストする。アイデアの共有と改善の速度は商用パッケージソフトウェア製品をしのぐことも多い。
ただしOSSを利用する際は一般に、相応の技術が必要とされる。何らかのバグや障害が発生した際にも「自助努力」が求められるからだ。
LINEはその技術がある人材を抱える。LINEは多くのOSSを利用する中で、MySQLの有償版「MySQL Enterprise Edition」を導入した。その背景には、サポートやツールの利便性だけではなく、大規模サービスを運営する成長企業らしい「ある重要な狙い」があった。本稿はその詳細を取材した。
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