“2025年の崖”の克服にはデジタル変革を推進し、スピード経営を実現する必要がある。そのためにはクラウドの活用が不可欠だ。だがコストや管理、ガバナンスなど、解決すべきクラウドの課題も残っている。
サポートの終了や複雑化、ブラックボックス化したITシステムが企業のデジタル変革を阻害し、2025年から最大で年間12兆円の経済損失をもたらす――経済産業省が2018年9月に公開した「DXレポート」が名付けた“2025年の崖”問題は、企業のIT担当者に大きな衝撃を与えた。
こうした中、ガートナー ジャパンが開催した「ガートナー ITインフラストラクチャ、オペレーション & クラウド戦略コンファレンス 2019」では、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)の澤藤佳実氏(グローバル・テクノロジー・サービス事業本部 クラウドCTO 兼 戦略ビジネス&先進テクノロジー・サービス 部長)が「デジタル変革 第二章へのアプローチ “2025年の崖”を克服し“スピード経営”を実現するクラウド運用モデル」をテーマに講演した。
澤藤氏は講演の中で「企業の経営層は『2025年の崖』の克服に向けて、デジタル変革を推進したいと思っている。加えて、迅速な意思決定や新たなビジネスの創出を実現する『スピード経営』も求めている。こうした経営層の期待に応えるために現場のITリーダーはどうすべきか。デジタル変革の推進やスピード経営の実現、さらにイノベーションのスピード化にクラウドの活用は不可欠だ」と語った。
本稿では澤藤氏が示した2025年の崖の解決策を紹介する。
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