大量データに悩む企業に売りたい、高スケーラビリティのデータ管理製品とは?SIerが扱うべき理由を提案事例から整理

バックアップをはじめとするデータ管理の領域で革新を起こすべく登場したCohesity。本格的な日本上陸からはまだ日が浅いが、実は日本企業の身近なデータ管理のニーズに応えられる注目製品だ。実際の現場での提案事例から、その実態を探る。

2019年09月26日 10時00分 公開
[ITmedia]

 かつてGoogleの主任開発者を務めNutanixの共同創業者でもあるモヒット・アロン氏が2013年に創業したCohesity社。ハイパーコンバージドインフラ(HCI)のテクノロジーに基づく、スケーラビリティや柔軟性に優れるソフトウェアベースの次世代データプラットフォーム「Cohesity」を開発・提供している。

 Cohesityはバックアップやファイルサーバ、オブジェクトストレージなど、基幹システム“以外”のデータを1カ所で集中管理することでデータ管理の効率を高め、企業のデータ活用を促進する。その優れた拡張性を生かして「大量データの断片化」を解決することを目標に掲げている。

 米国を中心に近年、この製品コンセプトに共感する企業がCohesityを導入している。日本市場にも2018年に本格参入した。しかしストレージ製品を扱っているシステムインテグレーター(SIer)やITベンダーからは、「ユーザー企業にCohesityをどう訴求すればいいか分からない」といった声も聞かれる。Cohesity社が比較的新興ベンダーであることもあり、国内企業に向けた具体的な提案イメージが沸きにくいことがその背景にある。

 こうしたイメージに反して、実は既にCohesityは国内企業の間でも、バックアップストレージやファイルサーバのリプレース候補として検討され、導入も進んでいる。ストレージ製品の販売を手掛ける企業にとっても、ユーザー企業のニーズに十分応えられる実践的な製品なのだ。実際の提案事例を基に具体的な用途を紹介し、その特徴を探る。

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