AIはGPUだけでは進化しない──新たなボトルネックと対処法を再検討するAI活用に至る第一歩

AI活用には、ストレージ、ネットワーク、コンピューティングの3要素が欠かせない。それぞれどのような要件を満たす必要があるのか。素早く実装する方法や、最適な組み合わせは? 業界の最前線で活躍するキーパーソンたちが解説した。

2019年10月31日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業ITは、機械学習などのAI(人工知能)技術を用いたデータ活用の時代に移り変わろうとしている。多くの企業が、ビッグデータから新しいインサイトを得ようと、AIの導入を検討したり、実際に必要な環境を構築したりといった取り組みを開始していることだろう。

 AIを活用するには、データ基盤を含むインフラが極めて重要な役割を担う。GPGPUで一部のデータ処理は進化したが、AI基盤全体のパフォーマンスを最大化するには、むしろ膨大なデータを管理するストレージやネットワークの性能が重要であり、AI処理に特化した構成で設計する必要がある。AI処理に特化したITインフラは通常と何が違うのだろうか。最新のテクノロジートレンドはどうなっているだろうか。

 こうした疑問に答えるべく、「AIインフラ」をテーマにしたセミナーが開催された。本稿では、AIインフラの主要なプレイヤーによる最新トレンドの紹介や、選定、構築、運用のノウハウを紹介する。

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