苦労は繰り返される? サポート終了が迫る“古いvSphere環境”の刷新ポイントサイジング、移行すべきバージョンは? 全ての疑問を解消

日本でも広く普及した仮想化ソフトウェアパッケージ「VMware vSphere 5.5」は2020年9月にVMwareによる延長サポートが終了するため、黄信号がともった。既に赤信号まで1年を切ったことで、既存ユーザーは急ぎ移行計画を準備しなければならない。今から間に合う方法にはどんなものがあるか。

2019年10月25日 10時00分 公開
[ITmedia]

 企業IT基盤の仮想化集約は今や常識となりつつある。現在のこうした状況をつくるきっかけとなったテクノロジーがVMware製品群であり、その基盤ソフトウェアパッケージである「VMware vSphere」(以降、vSphere)だ。

 中でも「vSphere 5.5」は仮想化基盤の利用が一般化した2015年ごろに、企業に広く導入されたバージョンだ。このvSphere 5.5がサポート終了問題に直面していることはあまり知られていない。2020年9月に延長サポートが終了し、以降はセキュリティアップデートなどの提供もなくなってしまう。単にソフトウェアをバージョンアップすればよいと思われがちだが、vSphere 5.5は今となってはかなり古いためにハードウェア更改が必要だったり、直接最新版にアップグレードできなかったりなど、簡単にはいかなそうだ。

 こう考えると、vSphere 5.5ユーザーは今すぐにも移行プロジェクトに着手する必要があるだろう。果たしてたった1年弱でハードウェア更新やリソース設計、将来的なIT基盤運用の在り方などを考慮して仮想化基盤そのものを置き換えられるだろうか。企業のvSphere環境の診断や最適化についての知見が豊富な専門家にvSphere 5.5アップグレードのベストプラクティスを取材した。

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