IoT機器から取得できるデータを活用し、生産性を高める取り組みが広がりつつある。しかしIoTの開発は機能面ばかりに目が向き、セキュリティ面がおろそかになりがちである。IoTセンサーに求められるセキュリティ対策は何か。
センサーや自動車、組み込み機器など、これまでオフラインで動作していたさまざまな機器をインターネットにつなぎ、データ収集や制御に活用していくInternet of Things(IoT)。IDC Japanが2019年3月に発表した「国内IoT市場 産業分野別/ユースケース別予測」によると、IoTの市場規模は2018年で6兆3167億円に上っており、今後も2018年〜2023年の年間平均成長率13.3%で拡大し、2023年には11兆7915億円に達するとみられている。
IoTは業種を問わず広く活用が進んでいる。IoT機器内のセンサーでデータを収集してクラウドに格納し、それらのデータを人工知能(AI)システムで解析、ユーザーにフィードバックする……といったように、IoTセンサーと複数のテクノロジーを組み合わせ、ビジネスに貢献する事例も生まれてきた。ただ、そこには考慮しなければいけない大きな課題がある。IoT機器のセキュリティ対策だ。本稿はIoT関連サービスを提供する企業が実際に選んだセキュリティ対策を紹介し、本当に必要なIoTセキュリティについて考える。
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