VMware Cloud on AWSの登場で、クラウドファーストが語られながらも移行をためらってきた企業がクラウドを試すチャンスが訪れた。移行に際しての技術障壁は解消しつつあるが、技術以外の課題はどうだろうか。
既存システムをクラウドに移行する際、技術的な問題の他に忘れがちな問題がある。各種ソフトウェアのライセンス条項に違反していないかどうかの確認だ。特にサーバ系ソフトウェアでは使用権許諾書などの契約書類のみで使用用途を制限し、ライセンスキーなどのソフトウェア的なロックをかけていないものが多いため、知らないうちに許諾された範囲を超えた使用をしてしまい、ライセンス違反の状態に陥ることがある。これは契約書に記載された利用条件を現場が把握しておらず(もしくは読んでいない)、また制限を越えないようにする管理ができていないことが原因で発生するケースである。
例えば商用データベースをクラウドに移行しようとした場合、ライセンス持ち出しの許諾に条件が設けられており、その条件に合致しない場合はライセンスの追加購入が必要になるケースがある。システムイメージを持ち出せるからといってライセンスも持ち出せると安易に考えるのは、ライセンス違反を招く要因であることを知っておかなければならない。
最近は「VMware Cloud on AWS」のように、オンプレミスの「VMware vSphere」環境をクラウドに簡単に移行できる環境が整いつつある。移行が容易だからこそソフトウェアライセンスの問題には細心の注意を払いたい。具体的に留意すべき点がどこにあるかを、ライセンス最適化の知見を持つ専門家に聞いた。
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