ハイパーコンバージドインフラ(HCI)を導入した企業から、運用管理が「簡単」「難しい」と相反する意見が上がっている。何がこのような分断を生み出すのか。期待通りの効果を挙げるにはどうすればよいのか。
オンプレミスに設置する仮想化基盤として、サーバ、ストレージ、ネットワークを垂直統合したハイパーコンバージドインフラ(HCI)を導入する動きが広がっている。市場の拡大に呼応するように、各ベンダーからHCIを名乗る製品が登場し、選択肢の幅も広がってきた。
そうした中、HCIを導入した企業からは「個別に導入していた従来の仮想化基盤に比べて運用管理の負荷が軽減した」という意見がある一方、「従来のシステム基盤よりも運用管理が難しく、期待を裏切られた」という真っ向から対立する意見も上がっている。なぜこのような相違が生まれるのだろうか。
どのHCI製品も、汎用(はんよう)的なIAサーバ(x86サーバ)にハイパーバイザーやソフトウェア定義ストレージ(SDS)を搭載しているという点は共通している。しかしハイパーバイザーやSDS、統合管理ツールにはHCI製品ごとの違いがあり、これが「簡単」「難しい」という分断を生み出す要因になっている。こうした差が生じる要因をさらに探るとともに、失敗しないHCI製品の選び方を考える。
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