自社に合うVDIはオンプレミスかクラウドのどちらかメリットとデメリットを把握して最適解を選ぶ

企業によって当たり前の選択肢となった「VDI」。しかし、クラウドのサービスはセキュリティが心配、オンプレミスだと導入作業が大変。もしくは導入してみたが、高過ぎる運用負荷に目まいを覚えるIT担当者もいる。解決方法はあるのか。

2020年03月27日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 従業員が利用するPCをシンクライアント化して、安全性を強化しようという動きが広がっている。もし端末を紛失したり端末が盗難に遭ったりしても、シンクライアントであれば情報漏えいの可能性を大幅に低減できる。注目度が急上昇しているテレワークにおいても、情報を持ち出さずにデスクトップ環境を利用できるというメリットは大きい。

 現在、シンクライアントを実現する主要な仕組みには「VDI」(Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップインフラ)がある。導入方法は幾つか種類があり、オンプレミスにVDIを構築する方法やクラウドベンダーが提供するクラウドサービス(DaaS:Desktop as a Serviceなど)を利用する方法などさまざまだ。それぞれの特徴を把握し、自社にマッチした方法を選ぶことが肝要だ。場合によっては、事業や部門によって複数のVDIを使い分けるという選択肢もある。

 一般的にVDIはシステムの特性上、導入やその後の運用に負荷がかかる。企業のIT担当者は、できるだけ容易に導入し、小さな負荷で運用できるものが望ましいと考える。そのため、VDIそのものの特徴だけではなくベンダーが提供するサポートにも注目すべきだ。

 本稿では、“多様なVDIから自社に最適なものを選択する”という視点で、ベンダーサポートにも注目したサービスを紹介する。新たにVDIを導入する企業はもちろん、既存のVDIに不満があり、リプレースを検討している企業の参考にもなるだろう。

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