在宅勤務をはじめとしたテレワークの需要が高まる昨今、事業継続の面からHCIをベースにしたVDIを整備、強化する動きがある。IT部門が緊急時にも耐え得る管理をするにはどのような視点で基盤整備を進めるべきなのだろうか。
近年、テレワークの需要が高まり企業の間で「VDI(仮想デスクトップインフラ)」を導入する動きが活発になっている。有識者によると、HCI(ハイパーコンバージドインフラ)を実行基盤としてVDIを構築する動きも活発なようだ。
その背景には、自然災害や大規模事故、感染症の流行など、事業継続を脅かすさまざまなリスクがある。これらに対抗するため、単にテレワークができる環境を整えるだけでなく、IT部門の働き方にも制限が発生することを前提とした基盤を構築したいという思いを持つこともあるだろう。
だが、必要性は十分に認識していても、導入に踏み込めないIT担当者は少なくない。VDIユーザーが増えたときリソースはどう増強すればいいのか、バージョンアップの負荷はどれくらい生じるのか、といった運用の課題があるからだ。
そこで本稿では、VDI実行基盤としてのHCIの運用に注目。実運用で想定されるさまざまな課題とその解決策について、現場での運用に詳しい3社が共同で実施した検証結果を紹介する。
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