企業の基幹システムを長年支えている「IBM i」(旧「AS/400」)。クラウド化やBCP強化にも追われる中、IT部門はどのようにしてシステム刷新を進めればいいのだろうか。
オンプレミスで活用してきたサーバの保守契約満了やサポート終了に合わせて、本格的なクラウド移行に挑もうとする動きが広がっている。
IBMが長らく提供してきたOS「IBM i」(旧「AS/400」)搭載サーバも同じような課題が発生している企業資産の一つだ。堅牢(けんろう)性・安定性と先進性が共存する機種として人気が高く、後継機を含めて現在でも業務システムの中核として利用されている。しかし、一部ハードウェアのメーカーサポート満了を2020年末に控えて、移行先に苦慮する声も少なくない。
というのも、企業は基幹システムで運用してきた価値あるデータと、ビッグデータ解析やAI(人工知能)といった最先端技術の活用において、最適解の創出に苦慮しているからだ。IBM iの移行先としてどのような技術やシステムを採用するのか、運用管理を担う人的リソースをどのように確保するのか、といった課題がその背景にある。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、BCP(事業継続計画)を強化する必要にも迫られている。
「IBM iの刷新」「クラウド利用などのBCP強化」「人材不足」という3つの難題を一気に解決する方法はあるのだろうか。
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