NRIが「SASE」で境界セキュリティから脱出 何をどう解決したのか?テレワーク拡大で見えてきた課題と限界

テレワークに伴う社外からの社内システム利用やクラウドサービス活用が広がるにつれ、従来のセキュリティ対策に限界が見えてきた。一足早くこの課題に直面したNRIは、どのように解決したのか。

2020年10月16日 10時00分 公開
[ITmedia]

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としてテレワークが拡大し、オフィス外から社内システムを使うことは珍しくなくなっている。クラウドサービスの普及を受け、根本的なセキュリティ対策の見直しに直面したり、トラフィックの増大に伴う通信経路の変更を迫られたりするケースが目立ってきた。

 いち早くテレワークやクラウドサービスを活用してきた野村総合研究所(以下、NRI)は、こうした課題にも一足早く直面した。企業におけるITの在り方が大きく変化する中、同社はセキュリティを確保するための施策に乗り出した。それが、「SWG」(Secure Web Gateway)と「CASB」(Cloud Access Security Broker)を中心とした新しいセキュリティアーキテクチャ「SASE」(Secure Access Service Edge)への移行だ。その狙いとは。

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