テレワーク、SaaS活用のためには「MPLS」依存ではなく「SD-WAN」が最適な理由ゼロトラストセキュリティへの発展も視野に

テレワークの需要拡大に伴ってSaaSの利用が広がっている。だが現在の企業のネットワークはクラウドの利用に最適化されていない。インターネットがメインとなる新たな企業WANの構築、運用を簡素化し、最適化する方法とは。

2020年10月21日 10時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 これまでさまざまな企業が自社データセンターにITリソースを用意し、そこにさまざまなアプリケーションを構築して利用してきた。それらのシステムを利用する際には、社内LANや専用線など閉域網のネットワークでアクセスするのが普通だ。インターネットの利用もあるが、メールやWebページの閲覧程度に限られることも少なくない。

 一方、最近は「Microsoft 365」「Salesforce」などSaaSの利用が急激に広がっている。これらは、当然ながらインターネットを通じて利用することになる。さらにテレワークによって社内コミュニケーションのツールとして「Microsoft Teams」「Zoom」といった新たなSaaSの利用も進んでいる。これらの使用時は画像データなど比較的大容量のデータを大量に流通させることとなり、インターネットへのトラフィックがさらに増大する。

 つまり企業ネットワークの主流はLANや専用線など閉域網からインターネットへと変わっているのだ。しかし現在の企業のネットワークはSaaSなどのクラウドの利用に最適化されていないのが実情だ。インターネットが主流となる新たな企業WAN(Wide Area Network)の構築、運用を簡素化し、最適化するにはどのような方法があるのだろうか。

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