「つながらない」「遅い」をAI技術が解決するネットワーク管理の姿とは人海戦術の運用管理を変える

従来のネットワーク管理業務は、原因究明から解決までのプロセスのほとんどが手作業だった。膨大な手間と時間を削減するために人工知能(AI)技術はどのように貢献するか。

2020年11月17日 10時00分 公開
[ITmedia]

 「端末がネットワークにつながらない」「接続が途中で切れる」「通信が遅い」――無線LANの場合、社内のユーザーがネットワーク管理者に問い合わせる内容のほとんどはこの3つに集約できる。

 無線LANにはPCだけでなくタブレットやスマートフォンも接続するため、端末の仕様や能力は多種多様だ。利用場所も企業のオフィスだけでなくホテルや学校など、さまざまなバリエーションがある。

 無線LANの問題は切り分けが難しく、考えられる原因を一つ一つ手作業でつぶしていくしかない。解決までにかかる時間を短縮し、大本のクレームを未然に防ぐためには、ネットワークの「接続に要する時間」「通信速度」など、ユーザー体感に関わる要素を細かくモニタリングして自動で改善する仕組みが役に立つ。近年、こうした解決プロセスを効率化するために、原因究明を人工知能(AI)技術で自動化してくれるプラットフォームが登場した。どのようなものか、詳しく解説する。

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