自動車タイヤ業界でいち早くスーパーコンピュータを導入したTOYO TIREは、新商品開発を支えるべく導入した最新のHPCシステムで、性能値から設計を導き出す新たな挑戦を行った。それを可能にした、高性能プロセッサ搭載サーバの実力とは?
タイヤ・自動車部品メーカーのTOYO TIREは、自動車タイヤ業界で先駆けてスーパーコンピュータを導入し、HPCにより設計支援環境を強化してきたことでも知られる。最新の第6世代HPCシステムでは、4年間の新商品開発を支えるために、従来にない挑戦を行ったという。それが性能値から設計を導き出す「逆問題の解法」だ。
従来の手法では、設計を担うCAD、シミュレーションを実施するCAEを連携させ、設計から性能値を導き出すというプロセスが必要であり、要求仕様を満たしていなければ再設計するという繰り返しが避けられない。だが、逆問題の解法が確立できれば、この繰り返しを行うことなく、最適な構造・形状・パターンの設計を導き出せることになる。
そのために導入されたHPCシステムには、高度なAI/ディープラーニングを実行できるように高性能プロセッサ搭載のサーバ製品を採用。InfiniBand EDR高速インターコネクトによるHPCクラスタを構成することで、アプリケーション性能を最大4.8倍、スループットを最大6.1倍まで向上できたという。本資料では、同社の事例からHPCを競争力につなげるポイントを明らかにする。
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