「Appleセキュリティバウンティ」は改善したのか【第4回】
「Appleのバグ報奨金は安過ぎる」と語るセキュリティ研究者の言い分
Appleは脆弱性報告プログラム「Appleセキュリティバウンティ」の改善を進めているものの、さらなる改善を望む研究者は少なくない。研究者が注視するのが「報奨金の金額」だ。
セキュリティ研究者ホセ・ロドリゲス氏は、Appleのバグ報奨金・脆弱(ぜいじゃく)性報告プログラム「Apple Security Bounty」(ASB:Appleセキュリティバウンティ)に関して、ある問題を指摘する。それは「報奨金が低い」という問題だ。
Appleが宣伝している報奨金の額は、ベンダーによる他のバグ報奨金プログラムの中でも特に低いわけではない。それでもロドリゲス氏は、脆弱性の発見と報告に対する報奨金を「Appleは低く見積もっている」と述べる。
Appleのバグ報奨金は妥当なのか
ロドリゲス氏によると、ASBの報奨金はAppleのWebサイトに例示されている金額のごく一部にまで引き下げられることがある。AppleはASBの報奨金を最低10万ドル、最高25万ドルと宣伝している。だが同氏が受け取ることになっている金額は、その最低額の10分の1である2万5000ドルだ。
別の匿名セキュリティ研究者も、Appleが公表している報奨金リストを「詳細さに欠ける」と形容する。一方でこの研究者は「予想を若干上回る報奨金」を受け取ったことがあり、「報告の質や脆弱性の影響によって報奨金が変わることがある」と話す。
この研究者は、エクスプロイトチェーン(脆弱性の連鎖的な悪用)をAppleに報告した際の同社の応対にも言及する。同社はこのエクスプロイトチェーンを1つの大きな問題と見なして報奨金を上乗せするのではなく、個々の脆弱性に対して報奨金を支払ったという。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
2
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
3
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
4
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
5
世界のデータセンター容量は5カ国に69%集中、電力消費「5%の壁」が招くものとは?
-
6
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
7
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
-
8
経営幹部の偽装で168億円送金 ディープフェイク詐欺を「訓練」で止められるか
-
9
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
10
テレワークやBYODでリスクが拡大、デバイスの多様化を弱点としない管理方法とは
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
8
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
9
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
10
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー