AIツールを“宝の持ち腐れ”にしないためのプロンプト集ホワイトペーパー発掘ガイド

「ChatGPT」などのAIツールを業務に利用しても、思ったような成果が得られない場合がある。その原因は、プロンプトにある可能性がある。プロンプト作成のポイントを解説したホワイトペーパーを3本紹介する。

2025年12月17日 17時30分 公開
[TechTargetジャパン]

 OpenAIの「ChatGPT」やGoogleの「Gemini」、Microsoftの「Copilot」といったAIツールを使っても、期待通りのアウトプットが得られないことがある。その原因の一つが、プロンプト(AIへの質問分や指示文)の品質だ。生成AIモデルは自然言語を理解するが、理想の回答や処理結果を出力させるには、ユーザーが適切なプロンプトを入力しなければならず、“コツ”が必要だ。

 本稿は、実務でそのまま使えるプロンプトの例や、典型的なプロンプトの失敗例、プロンプトの書き方のポイントを解説したホワイトペーパーを3本紹介する。AIツールを使いこなすための従業員教育や、自身のスキルアップに役立ててほしい。

「ChatGPT」を例に効果的なプロンプト作成の基本を解説

3つの活用方法で分かりやすく解説、人事・労務の業務を効率化するChatGPT活用術

画像 3つの活用方法で分かりやすく解説、人事・労務の業務を効率化するChatGPT活用術(提供:エフアンドエム)

 「ChatGPT」は主要な生成AIサービスの一つだ。法人向けプランとして、小規模事業者向けの「ChatGPT Business」(旧「ChatGPT Team」)や大企業向けの「ChatGPT Enterprise」を提供している。こうしたプランは業務への利用に足りるデータ管理ポリシーやデータ分析機能を備えているが、ChatGPTから期待した回答が得られるかどうかどうかはプロンプト次第だ。

 このホワイトペーパーでは生成AIの回答精度を高めるためのプロンプトの基本的な書き方の解説に加え、採用通知書の作成や入社手続きの効率化など、人事・労務分野を中心に具体的な業務シーンを想定したプロンプト例を紹介する。

 ChatGPTをはじめとしたAIツールの導入を検討している企業はもちろん、すでに利用しているが期待した回答が得られないと悩むユーザーにとって、ヒントが得られる一冊だ。

企業の各部門で役立つプロンプト例を紹介

9職種の生成AI活用事例に学ぶ、ビジネスシーンにおける具体的な使い方

画像 9職種の生成AI活用事例に学ぶ、ビジネスシーンにおける具体的な使い方(提供:キングソフト)

 AIツールはさまざまな部門や業務に活用でき、ユーザー企業の手作業の負担や作業時間を削減する。具体的な用途は、営業提案資料の作成やJavaScriptによるブラウザの拡張機能のコーディング、社内問い合わせ対応の自動化など多岐にわたる。しかしこれらの業務を目的通り遂行させるには、用途に合わせてAIツールに必要な情報を不足なく入力する必要がある。

 ホワイトペーパーでは、広報やマーケティング、営業、エンジニア、人事、経理、総務、情報システム、経営企画の9職種の生成AIの活用事例をまとめている。各事例にはAIに与える指示内容やプロンプトの例が示されているため、自身の業務に落とし込んでプロンプトを利用できる。「実際の業務でAIツールをどう使えばいいのか分からない」「プロンプトを書くのが難しい」と考えている担当者に役立つ内容だ。

従業員研修や社内マニュアルの作成に生成AIを役立てる方法を提案

集団研修のコストや手間などの課題を一掃、AIを活用した社員教育の新たな形

画像 集団研修のコストや手間などの課題を一掃、AIを活用した社員教育の新たな形(提供:スタディスト)

 従業員研修や新入社員の受け入れは、生成AIで自動化できるさまざまなタスクがある。このホワイトペーパーは、人事担当者や各業務部門の教育担当者に向けて、生成AIを従業員教育に活用する具体的な方法を整理する。

 集団研修やOJTには、個々の理解度に応じた学習が困難であったり、スケジュール調整が難しかったりするといった課題がある。こうした課題に対し生成AIを活用することで、教育コンテンツの作成負荷を軽減し、きめ細かな学習や教育が可能になる可能性がある。本書は研修スケジュールの作成や業務マニュアルの作成、テスト問題の作成など、現場ですぐに使えるプロンプト例を幾つか掲載している。生成AIを従業員のスキルアップや人事、総務の分野で利用したい企業に適した内容となっている。

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