ITILソリューションに必要なのは、統合された「CMDB」欠落した「P」がITILを失敗させる

ITILの導入・活用に際して、3番目の「P」である「Product」が軽視される傾向にある。だが、Productの欠落は効率低下やITIL活用の失敗につながる。ここでは、ITIL成功のカギを握る「Product」にスポットを当てる。

2007年08月31日 00時00分 公開
[提供:日本CA株式会社]

日本CA株式会社

ソリューション技術本部 プロダクトソリューション統括部

マネージャー

奥村 剛史氏

【専門分野:ITIL関連テクノロジスペシャリスト】

現在、ITIL関連案件の提案や製品デモンストレーションを実施するチームを取りまとめている。これまでに、大手自動車会社・大手外資系保険会社・大手ライフライン会社などでのサービスサポート導入など、多数のプロジェクトを遂行。


 CMDB(Configuration Management Database)とは、ITの各構成アイテムの属性および履歴の詳細などを格納するデータベースである。ITILの各サービスプロセスと極めて密接に連動する必要があり、インシデントや変更作業の影響範囲を特定する際、ここから迅速に情報が提供されなければならない。

 例えば、インベントリを収集する機能を提供するソフトウェア製品は、多くのOSやアプリケーションをカバーしている。しかし、どれほど詳細な情報が取れたとしても、それだけでは宝の持ち腐れだ。インシデント管理や問題管理、IT資産のライフサイクル管理などといったプロセスで活用されなければ、また活用できるように収集していなければ、単なるリソースの無駄使いでしかない。

 正しいITILソリューションは、CMDBが統合されていなければならない。


提供:日本CA株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTarget編集部