3次元図面のiPad、iPhone用ビュワーが無償で使えるように。設計現場と生産技術・製造現場の図面情報の分断解消に近づくか。
ラティス・テクノロジーは2012年1月16日、iPad、iPhone用のXVLビュワーアプリ「iXVL Player」のAppStore経由での無償配布を開始した。
図面データはXVL図面編集ツールである「XVL Publisher」経由で発行する。主要なCADデータからXVL図面に変換すれば、設計図側が持つ寸法情報などを含む属性情報を引き継げる。XVL Publisher側でも、製造現場向けに詳細な寸法情報や独自の指示情報を付与できる。
ラティス・テクノロジー代表取締役社長である鳥谷浩志氏は「設計情報が生産技術や製造現場にうまく伝達できず、製品ライフサイクル全体で情報統合ができていないことを課題とする企業は少なくない。情報が分断してしまう理由の1つは、設計現場“以外”の部門で設計図面にある属性情報を確認するビュワーアプリケーションのライセンスを得ることが難しい点にある。設計情報を盛り込める無償ビュワーがあれば予算に関係なく、部門間で情報流通が可能になると考えている」と語る。
同社では既にWindows系のモバイルデバイスでの表示に対応する「XVL Player」を配布しており、「今後、Android版についても開発を検討したい」(鳥谷氏)としている。
なお同社では同製品の配布開始に合わせ、2012年1月26日に「iPad&XVLで拓く3Dソリューションセミナー」を開催する。
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