スマートフォン、在宅勤務PCをどう管理する――IT資産管理の最新トレンドノークリサーチ 岩上由高氏に聞く

スマートフォンや複合機、在宅勤務のPCなど企業が管理するデバイスは増え続けている。その中で企業はいかに適切なIT資産管理の態勢を築けるのか。アナリストにそのトレンドを聞いた。

2012年03月01日 01時00分 公開
[ITmedia]

 社内で使用するサーバやストレージ、クライアントPC、ソフトウェアなどを管理する「IT資産管理」の重要性が指摘されている。製品のライフサイクルを適切に管理することで重複したIT投資を避けることができ、IT投資を最適化できる。また、ソフトウェアではライセンス契約に違反した利用を防ぎ、法的なリスクを回避できる。ノークリサーチのシニアアナリスト 岩上由高氏にIT資産管理のトレンドを聞いた。

 岩上氏は「日本企業のIT資産管理は割と進んでいる」と話す。「特にリーマンショック以降はコンプライアンス対応だけではなく、コスト削減の観点からも注目されるようになった。『1ライセンスで同一ユーザーが利用するPC3台までインストール可能』といったライセンス条項をきちんと把握していれば、購入するライセンス数を最小限に抑えることができる。こうした背景から、プログラムコードに含まれない「約款」も併せて管理できる『ライセンス辞書』の重要性が高まっている。ライセンス辞書がどれだけ充実しているか? はIT資産管理のコア機能における差別化要因となっている」という。岩上氏はその上で、IT資産管理には3つのトレンドがあると指摘した。次項でそのトレンドを解説しよう。


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