2012年07月18日 09時00分 UPDATE
特集/連載

クラウドガバナンス現在進行形 第2章【第2回】ビッグデータは世の中を変えるか?

ビッグデータとはインフラストラクチャ、つまり公共財として整備されるべきオープンなものであるべきだ。ビッグデータ活用を推し進める上で乗り越えるべき課題とは何か。ビッグデータの定義と事例、今後の課題を解説する。

[川田大輔]

 定量的に取り扱えるデータの増大に伴う困難や、データ増大に伴う新しい発見の可能性自体は古くから指摘されていたが、近年注目されているビッグデータは単に膨大なデータ量を表す概念ではない。米Gartnerの定義を下敷きに考えると、ビッグデータとは量だけでなく多様性と時間的広がりを持った概念として表せる。ビッグデータが成立するためには、多様なデータ発生源が時間的広がりを持って大量に存在することと、発生したデータを収集・蓄積するインフラストラクチャ、収集・蓄積したデータを操作するためのツールが必要だ。さらに、操作して得た知見を利用してマネタイズする方法論がなければ研究止まりで事業化、ひいては社会インフラとして成立しない。

 今回はスマートフォンに代表されるモバイルデバイスの普及をきっかけに広がるInternet of Things(※1)の一般化を前提とする。生成・収集されたデータの蓄積基盤(アクセス権など利用条件の制御機構を備える)や、操作ツールの成熟に向けて乗り越えるべき課題を検討する。それによって、ビッグデータの事業活用が持つ可能性を考えてみたい。

※1 Internet of Things:インターネットに、スマートフォンやカメラ、テレビ、自動車など、あらゆるモノ(things)がつながり、通信を可能にする技術(参考資料:「An Integral Part of the Future Internet」Stephan Haller、SAP Research

この記事を読んだ人にお薦めのホワイトペーパー

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

Loading

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news115.jpg

Salesforce.comが人工知能を活用したECプラットフォームを提供開始
Salesforce.comは「Salesforce Commerce Cloud」を提供することを発表した。Commerce Clo...

news148.jpg

Supership、独自データと位置情報を掛け合わせたオーディエンス広告配信を提供開始
Supershipは2016年9月29日、位置情報に基づいた効果的な広告配信を実現する「Supership G...

news139.jpg

「F.O.X」で計測したデータを「TREASURE DMP」内で分析可能に
CyberZとトレジャーデータは連携し、スマートフォン広告向けソリューションツール「Force...