自社に最適な仮想デスクトップ技術はどれ? 3つの方式を解説用途や目的で選ぶ仮想デスクトップ

仮想デスクトップを実現するための手法や製品はさまざま。自社に最適な仮想デスクトップの導入手法とは?

2013年01月31日 00時00分 公開
[ITmedia]

 デスクトップ環境を仮想化してサーバ上に集約する、いわゆる仮想デスクトップへの関心が高まっている。調査会社IDC Japanのリポートによると、2012年の国内クライアント仮想化ソリューション市場は前年比51.4%増の3794億円、2016年には6666億円まで拡大すると予測される。特に仮想デスクトップ市場の年間平均成長率は38.7%と高い成長が見込まれる。こうした市場の背景には、仮想デスクトップによって実現する多様なメリットがある。

 まず、クライアントOSやデータをサーバ側で一元管理する仮想デスクトップであれば、その技術的な特性から、クライアント管理において長年の課題であったソフトウェアの追加や更新、修正などの管理工数、ひいては運用コストの抜本的な削減が可能。また、PCの紛失やUSBストレージ、ウイルスなどを介した情報漏えいリスクの大幅な低減も期待できる。

 また、クライアント端末とデスクトップ環境が物理的に切り離され、かつ、ネットワークを介して端末の種類を問わずデスクトップを利用できる点も見逃せない。すなわち、場所や端末に制限されない利用環境を整備することができるのだ。外出先や在宅でもオフィスと同じ環境で仕事ができ、ビジネスの効率アップやワークスタイル改革につながる他、フリーアドレス化によるオフィスコスト削減、さらには災害時における事業継続性の確保なども見込むことができる。

 もちろんこうしたメリットだけでなく、仮想化技術やサーバ性能の進歩、Windows XPのサポート期限切れ、モバイル端末の普及なども、仮想デスクトップの導入を後押ししている。

 ただし、仮想デスクトップの実現手法は複数存在し、そのためのソフトウェアもさまざまだ。そのため、導入の意向はあるものの、それらのどれを、何を基準に選定すべきかに悩む企業は多いのではないか。そこで次のページでは、仮想デスクトップに最適なソリューションや製品の選定法を、ポイントを絞って解説することにしよう。


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