シンガポールと香港に金融系企業向けサービスを基盤とするデータセンターを開設し、アジアとヨーロッパの10拠点でIaaS事業を展開する。
KVHは4月18日、シンガポールと香港にデータセンターを開設し、アジアとヨーロッパの計10拠点でIaaS(Infrastructure as a Service)基盤「KVH Cloud Services」を提供していくことを発表した。
新規データセンターは「KVHシンガポールデータセンター1」(以下、SGDC1)、「KVH 香港データセンター1」(以下、HKDC1)で、同社のアジア環太平洋地域における8番目と9番目のデータセンターとなる。米国のデータセンター品質基準「Tier3+」グレードで、コロケーションやマネージドIT、クラウドサービスなどを提供する(関連記事:IT部門がSaaSではなくIaaSを使うべき理由)。
SGDC1はシンガポールの金融地区に、HKDC1は香港証券取引所にそれぞれ隣接している。同社によると、金融顧客向けサービスを基盤としており、高頻度取引(HFT)で求められる低遅延な電子取引戦略のニーズに応えられるという(関連記事:金融機関に求められるリスク管理の見直し)。
クラウドサービス基盤、KVH Cloud Servicesは、ヨーロッパで事業を展開するColt Technology Servicesと協業して提供する。日本やシンガポール、香港、イギリス、ドイツ、フランス、オランダ、スペイン、スイスの専用データセンター内に設置されたサーバやストレージ、ネットワークなどのリソースを使用できる。
同社によると、KVH Cloud Servicesを利用することで、アジア、ヨーロッパに点在するエンドユーザーにより近い場所でビジネスアプリケーションを構築できるという。また、データ保存に関しては、各国の法規制に準拠。どの拠点を利用した場合でも、単一通貨に基づく一貫した価格でサービスを提供するという。KVH Cloud Servicesは2013年6月1日から順次開始する。
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