読者調査からひもとく「IT資産管理の課題」ノークリサーチ 岩上シニアアナリストが徹底解説

近年、IT資産管理に求められる要求が複雑化している。それに伴い、さまざまな課題が明らかになってきた。TechTargetジャパンが実施した読者調査結果と併せ、ノークリサーチの岩上氏が重要ポイントを解説した。

2013年11月01日 00時00分 公開
[ITmedia]

 IT資産管理の重要性が、かつてないほど高まっている。これまで、PCやモバイル端末、ソフトウェアライセンスといった資産の管理といえば、あくまでも資産の「棚卸し」的な意味合いが強かった。その限りにおいては、保有資産数が少ない中堅・中小企業では、Microsoft Excelの台帳でリストを管理しているだけで十分だったかもしれない。

 しかし、近年問題化しているPCのマルウェア感染を足掛かりにした標的型攻撃や、モバイル端末紛失による情報漏えいリスク、あるいはWindows XPのサポート切れに伴うOSのアップグレードなどに対応するためには、まず自社が保有するIT資産の利用状況を正確かつ定常的に把握する必要がある。これを人手で漏れなく行うのは、ITに人手を割けない企業にとって至難の業だ。こうした理由から、最近ではIT資産管理製品の導入が急速に進んでいる。

 では、実際にIT資産管理製品を導入した企業は、どのような成果を挙げ、またどのような課題を抱えているのだろうか。あるいは、現在導入を検討している企業は、何を基準にして製品を選択しようとしているのか。TechTargetジャパンでは、こうしたトピックをテーマにした読者アンケート調査「IT資産管理に関する読者調査」を2012年12月から翌年2月にかけて実施した。

 以降ではその調査結果の概要を紹介するとともに、そこから垣間見えるIT資産管理の課題について、IT調査会社ノークリサーチ シニアアナリストの岩上由高氏によるコメントも併せて掲載する。中堅・中小企業のIT活用を専門テーマとして日々調査活動を行っている同氏だけあり、示唆に富んださまざまな提言がなされた。


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