世界100カ国以上に自社ECサイトを通じて中古車を輸出・販売するビィ・フォアードは、急激に拡大するビジネスの成長に対応するため、ITインフラをAWSに移行。運用監視サービスも導入し、システムの安定稼働を実現した。
日本では法定耐用年数の6年を過ぎた普通車は、中古車市場で資産価値が限りなくゼロと見なされる。たとえ走行距離が短くても、年式が古くなればそれだけで車両の査定は下がってしまう。だが、車本来の利用価値がなくなるわけではなく、実用性は十分に残っている。品質の高い日本の中古車を高く評価し、求めている新興国は数多い。
そのグローバルなマーケットに目を付けたのがビィ・フォアードだ。日本の中古車オークションから車両を仕入れ、東アフリカや中央アジアをはじめとする世界100カ国以上の顧客に向け、自社ECサイトを通じて輸出・販売している。2012年には、タンザニアに現地事務所を開設し、港から顧客の住む街まで車を届けるサービス網を整備した。
1台当たりの利益率を低く抑えることで在庫回転率を高め、販売台数を伸ばしていくのが、同社の基本的なビジネスのスタンスだ。この戦略が功を奏し、2010年には1000台弱に過ぎなかった月間販売台数は、現在では1万3000台を超えるまでに急成長した。この販売規模は国内の中堅自動車メーカーに匹敵する。
このように急激に拡大するビジネスに対応するため、ビィ・フォアードではITインフラを「Amazon Web Services」(AWS)に移行した。だが、クラウドに移行し柔軟な拡張性を手に入れた一方で、新しいシステムの導入が増え、システムが急激に増加した結果、サービス状況の監視という新たな課題を抱えることになる。そこで同社は、外部の運用監視サービスを導入し、システムの安定稼働を実現させた。本稿では、厳しい要件をクリアして選ばれた運用監視サービスの導入事例を紹介する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
提供:サイトロック株式会社
アイティメディア営業企画/制作:TechTargetジャパン編集部